変態ゴキブリ博士の虫嫌いなお母さんのための世界一親しみやすい昆虫教室

ゴキブリを中心とした昆虫の面白い研究やびっくりするような研究を面白おかしく世界一親しみやすくお伝えしていきます。お子さんと一緒に楽しんでもらえたら幸いです。

街路樹からこんにちは

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

先日、「セミを食べる会」を開催し約10人でセミをとって調理して食べるということをしました。

 

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茹でてから揚げて塩やマヨネーズをつけて食べたんですが、驚くほど美味でした!!

まさかのみんな大絶賛ww

「次はアヒージョで!」というリクエストも頂きました✨

 

実は、セミを食べる傍らで僕は密かにある別の虫を食べてみたいと狙っていました。

 

 

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シロアリです。

彼らは木の中に住んでる上に、仲間同士でお互いの体を掃除しあうので変な雑菌などがついている可能性はとても低い。

それと、なんとなく柔らかくておいしそうだと思っていましたw

なのでセミを探しつつシロアリも探していました。

 

そして、今回最も虫を食べたがっていたと思われる参加者のN君が幹がボロボロになっている街路樹を見つけた!

 

触ってみたらぼろぼろと崩れ落ちた。

そして・・・

 

大当たり✨

 

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(分かりにくい💦)

 

街ゆく人々に変な目で見られながらも無事に採集できました✨

 

まずは生きたまま食べてみる・・・嚙まれる痛い(´;ω;`)

味は・・・無味(´;ω;`)

 

噛まれると痛いので茹でてみました。

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(木ごと茹でてますw)

 

噛まれない痛くない✨

けど小さすぎて味が分からない(´;ω;`)

味が分からないので抵抗感もないです。 ゆえに、食べるのに挑戦しやすい虫でしたw

無味でしたがシロアリを食べることに挑戦できたことに対しては大満足です!!

しかし、僕は心配にもなりました。

 

なにが心配かというと、大量のシロアリが街路樹の中に潜んでいたということです。

あの街路樹は放っておけばどんどん中身を食われてしだいに脆くなっていくでしょう。

そこに強い風が吹けば簡単に倒れたり折れてふっとんだりするでしょう。

そして、シロアリに侵食されている街路樹はおそらく僕たちが見つけたあの1本だけでは無いでしょう。

虫は食べ物でもあり、純粋な興味関心の対象や癒しや芸術でもあり脅威でもあるんですねえ~。。。

君の名は?

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

今回の主役は・・・

 

 

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彼らです。

家の中で見たことがある方もいるかもしれません。

コオロギ?

ハサミムシ?

どちらも不正解です。

 

正解はゴキブリの子供達です!

写真は生まれてから2週間ほどのクロゴキブリ(ご家庭でよく出現するアイツ)。

小型犬用のドックフードにかじりついています。

子供は可愛いですね。

可愛いですが家の中で見かけたら殺しておくのが懸命だと思います。

放っておくとご想像通りの大変なことになります♡

(捕まえて育ててみるのも一興だとは思いますw)

 

またクロゴキブリの1つの卵鞘(卵が沢山入ったカプセル)の中には約20~30個ほどの卵が入っています。

さらに1匹のゴキブリの雌はこの卵鞘を一生のうちに約20~30個産みます。

なので1匹のゴキブリの赤ちゃんがいたらその周囲には少なくとも約20匹、多くて900匹ほど居られると予測できます。

ゾッとしますね・・・

1匹見かけたらブラッ〇キャップ等の設置と水周りの掃除の徹底を行いましょうw

 

 

 

 

 

変態ゴキブリ博士的おすすめ自由研究ネタ2選

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

 

暑くなってきまきたね。

もうすぐ夏。夏といえば夏休み!

夏といえば・・・

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自由研究!!

せっかくやるなら楽しみましょうよ♡

というわけで、今回は変態ゴキブリ博士的にオススメな自由研究のネタを紹介します!

先生からも一目置かれること間違いなしw

①釣菌

土の中にいる菌を虫に感染させます。

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↑ゴキブリだとこんな感じになります。

 

外から土を採ってきてその上に虫を置いておくだけでOKです。

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土は日陰でジメジメした場所のものがオススメです。

虫は蚕の幼虫やミルワームなら通販で販売されているため手に入りやすく菌にも感染しやすいのでやりやすいと思います。

またシロアリも単体ならば菌に感染しやすいのでオススメです。

土をとってきた場所や使う虫の種類によって感染する菌の種類も変わってくるので色々な土や虫でやってみて比べてみるのも面白いと思います♪

 

②シロアリの飼育と観察

近所に山や林がある方やレジャーで行く予定のある方には特にオススメです。

アリの観察をする人はいるかもしれませんがシロアリの観察をする人はなかなかいないでしょうw

(アリは蜂の仲間ですがシロアリはゴキブリの仲間です)

山や林の中で手や足で崩せるぐらいにもろくなっている倒木を見つけたらチャンスです。

ひっくり返したり崩したりするとシロアリが出てくることが多いです。

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いたらこんな感じでうじゃうじゃしてることが多いですw

一緒にムカデや普通のアリが出てくる事も多々ありますがそれも含めて倒木の中にどんな生き物がいるのかを観察するのも面白いと思います。

シロアリのみをじっくり観察したい場合は取り除きましょう。

(ムカデやアリはシロアリを食べてしまいます)

 

木片ごとビニール袋やジップロックに入れて持ち帰りましょう。

虫かごなどの容器に移してこまめに霧吹きをしてくらい所に置いておくだけで飼えます。

アリのように集団生活している昆虫なのですが通常の働きアリとは別に兵アリが存在します。

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https://kiken.etc64.com/shiroari/

↑右が兵アリ。大あごが大きいです。

 

彼らがどのように役割分担しているのか。

どのぐらいの割合で存在しているのかなどに着目して観察してみるとおもしろいかもしれません(´∇`)

 

また面白そうなのを思いついたら気まぐれに投稿しますw

乞うご期待w

 

 

好き嫌いする菌となんでも食べる菌~生存戦略と進化~

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

 

今回は昆虫に感染する菌のお話です。

昆虫病原性糸状菌や昆虫寄生菌と呼ばれています。

 

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↑カブトムシにくっついてる白いやつが菌です↑


昆虫に感染する=寄生するすなはち昆虫から栄養を奪って増殖します。

つまり、この菌たちは昆虫を食べて生きているとも言えます。

彼らはとても個性豊かで似たような見た目でもバッタばかり食べる子やコガネムシばかり食べる子もいるし、好き嫌いせずに色々な虫を食べる子もいます。

しかし、好き嫌いする菌となんでも食べる菌は住んでいる地域がキッパリ分かれています。

好き嫌いする菌は熱帯や亜熱帯などの気温の季節による変動が少ない熱帯や亜熱帯に、なんでも食べる菌は気温の季節による変化の多い温帯に生息しています。

なぜ気候の違いによって好き嫌いするようになったりなんでも食べるようになったりしたのでしょうか?

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菌の気持ちになって考えてみましょう。

 

まず、日本は温帯です。

四季折々で暑くなったり寒くなったりしますよね。

暑い時期には薄着になったり冷房をつけたりうちわであおいだりして暑さをしのぐための行動をとっていると思います。

一方で寒い時期は厚着になったり暖房をつけたりおしくらまんじゅうをしたりして体を温めようとしていると思います。

このように気温に合わせて服装や空調などを調節していますよね。

しかし、熱帯や亜熱帯などの暑い時期しかない場所ではどうなのか。

おそらく年中薄着で冷房をつけてうちわであおいだりしているでしょう。

ずっと暑いので服装や空調を調節する必要がないです。

冬服や暖房はいりません。

菌に置き換えると、温帯では暑さにも寒さにも適応しなければいけませんが熱帯や亜熱帯では暑さにさえ適応すればいいわけです。

温帯の菌は気温の変化に適応しなければいけないので食べ物を選ぶ余裕はありません。

熱帯や亜熱帯の菌は気温の変化に適応する必要がないので温帯の菌と比べて食べ物を選ぶ余裕があります。ある特定の昆虫のみを食べることを「選んだ」といよりは「究めた」という感じです。

ある特定の昆虫を食べるすなはち寄生することを究めることによって着実に栄養を獲得して生き残ってきた。

それに対して温帯の菌は気温の変化に適応し、そこにあるものを選り好みせずになんでも食べるという戦略で生き残ってきた。

という風に考えられています。諸説ありますが( ̄▽ ̄;)

似たような見た目だけれども環境の違いから異なる生存戦略をとってきて、その結果、異なる進化の道筋をたどった。

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あれ?

なんか人間が生まれてから成長していく過程に似てないか?w

 

 

雌にアレがある虫

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

 

突然ですが、「とりかへばや物語」って知ってますか?

 

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平安時代に書かれた物語で、

ある身分の高いおじさんにに二人の子供がいて1人は内気で女性的な性格の男児、もう1人は快活で男性的な性格の女児。父は2人を「取り替えたいなあ」と嘆いており、この天性の性格のため、男児は「姫君」として、女児は「若君」として性別を入れ替えて育てられることとなった。 ・・・というお話です。(wikipediaから引用)

実は「とりかへばや物語」が和名の由来になった「トリカヘチャタテ」という虫がいますw

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交尾中の写真ですが、お気づきでしょうか?

 

 

「雄」が下で「雌」が上になっていることに。

 

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他の動物はこんな風に「雄」が上で「雌」が下になることが多いです。

なぜトリカヘチャタテの交尾の体制は多くの動物の逆なのか?

 

 

 

 

 

実は雄と雌のある部分が取り替えられています。

 

 

本来、雄にあるものが雌にあるのです。

男の子にあって女の子にないものです(察してくださいw)

 

 

 

脳みそにパンを

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

今回はゴキブリからは少し離れたお話です。

 

僕の所属する研究室はいわゆる農学部の研究室です。

農学部」の研究に何が期待されるかと言えば主に農作物の収穫量アップをはじめとした食料問題の解決などです。

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だいたいの研究は人様の生活にお役に立つことが求められます。

しかしながら変態ゴキブリ博士はこれに対して納得がいってなかったりする。

僕の本業である「ゴキブリを病気にする菌の研究」は人の健康を守りながら効率よくゴキブリを防除することに貢献し得る。

だがしかし、僕はゴキブリを防除したいわけではない!!

純粋にゴキブリとゴキブリを病気にする菌のことを知って面白がりたいだけだ。

殺虫剤の開発に貢献したいとか微塵も思っていない。

これでは社会に全くもって貢献できないように見えると思う。

けれど僕はこれからは物の豊かさよりも心の豊かさが求められてくるんじゃないかと思う。

というかもうすでに物は充分に豊かだと思う。

物質的にどれだけ豊かになったとしても心が満たされていなければ幸せにはなれないと思う。

心を豊かにするためにはアッと驚くような、脳みそに電気が走るような刺激が必要なんじゃないかと思っています。

ゴキブリやカビとともにどうにかこうにか心の豊かさに貢献したいなあと考える今日この頃です。

脳みその食料問題の解決につとめたいw

 

ゴキブリはなぜ家の中に入ってくるようになったのか~変態ゴキブリ博士の考察~

こんにちは!

変態ゴキブリ博士ですw

 

日本では54種のゴキブリが見つかっています。

54種のうち家の中に入ってくるのは何種類ぐらいだと思いますか?

 

 

 

実はたったの6種類なんです!

ほとんどのゴキブリは落ち葉の下や朽ち木の中で生活しています。

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https://www.insects.jp/kon-gokioo.htm

なので普段家の中で目にするゴキブリはゴキブリの中でもかなり特殊だと言えます。

彼らはなぜ家の中に入ってくるようになったのか?

大人しく落ち葉の下や朽ち木の中で生活していればここまで嫌われることもなかったでしょうにw

 

変態ゴキブリ博士は病原菌が関係しているんじゃないかと考えています。

ゴキブリを病気にする菌は主に土の中に生息していますし、

落ち葉や朽ち木が存在しているような場所は菌にとっても快適な環境です。

なので地面を歩いていて病原菌に遭遇する可能性は高いです。

少し移動するだけでも死と隣り合わせです。

しかし、ずっと同じ場所にいては異性に出会うことができません。

異性に出会うことができなければ子孫を残せません。

どうしたものか?

 

 

「そうだ!移住しよう!

菌がいない環境なら今よりも安全に暮らせる!」

人が生活している家の中などにはでゴキブリを病気にする菌はいません。

床にまいたりしてもすぐに死んでしまいます。

そこで病原菌から逃れるために家の中に移り住んできたのではないかと考えています。

また今でも落ち葉の下や朽ち木の中で生活しているゴキブリたちも何かしらの病原菌から逃れる術を編み出しているんじゃないかと思います。

調べてみたら面白そう。

 

というかそもそも何のために菌は昆虫に寄生する(病気にする)ようになったんでしょうね。

不思議です。謎がつきませんw